#薬堂

印判 竹虎図 隅切四方皿 5枚

在庫なし
銅版転写印判の竹虎図、隅切四方の形の皿です。
明治頃に作られたと思われる、ベロ藍をつかった発色の良い藍色の絵付けです。
食べ物を取り分けたりなどに、使いやすい大きさだと思います。

虎は日本には生息していませんが、大陸との交易で毛皮は古くから輸入されており、勇猛で堂々とした姿から武勇の象徴となりました。
中国では虎は竹林に住むと考えられ、虎と竹林はよく見られる組み合わせです。
枠の図柄は桜、藤、牡丹など春の花が多く描かれていて華やかです。

印判とは、型紙や銅版などを使って短時間で絵付けをできるようにした技法です。
銅版転写の印判は、銅板に絵柄を彫り、その銅板で紙に印刷して、それをまた器へと貼り付けて転写します。一度、紙に刷るので曲面にも印刷できます。
大きなものを印刷するときは、型紙が複数枚になるので継ぎ目が見られることもあり、この器にも模様の継ぎ目の跡があります。
その他にも手作業の跡として、紙を押し付けすぎた跡があったり、虎の顔の表情も1枚づつ微妙に違うので印刷が薄かったりしたら手で書き起こしていたのかもしれません。

ベロ藍は、18世紀に現在のベルリン付近で開発された化学染料です。
ベルリンの藍が訛ってベロ藍と呼ばれ、ヨーロッパから輸入されていました。
伊藤若冲の動植綵絵や、葛飾北斎の富嶽三十六景などにも使われていたことも有名で、ベロ藍を使うことによってそれまでとは格段に鮮やかで、長い時間たっても退色しない青色が使えるようになりました。

幅180mm  奥行141mm 高さ26mm (計測は誤差がある場合があります)
がたつき・凸凹・ざらつき・釉抜け・歪み・プリントのズレやひっつき等の他にも色々な窯キズが多数あります。
全体的には使用感のない良い状態のものだと思います。

状態の詳細は写真をご確認ください。
カテゴリー:
商品の状態:
目立った傷や汚れなし
製作地域:
日本
発送までの日数:
3日以内
薬堂
日本の江戸から昭和初期にかけての、陶磁器、ガラス、薬のパッケージなどを中心に出品しています。
東京/有楽町の大江戸骨董市にもほぼ毎回出店しています。
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