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#薬堂

7代目錦光山 京薩摩 瑠璃釉デミタスカップ&ソーサー

35,000 税込
明治時代に輸出用に作られた、7代目錦光山(きんこうざん)のデミタスカップのカップ&ソーサーです。

錦光山は、元々は京都の粟田焼の名門で、6代目は青木木米に師事していましたが、海外で「SATSUMA」として人気だった薩摩藩の薩摩焼を取り入れて、輸出用の京薩摩を作り始め人気となりました。
7代目は父から学んだ花鳥画を中心に製作、若干21歳の1889年(明治22年)にパリ万博で銀賞を受賞しました。
しかし、1893年(明治27年)のシカゴ万博頃からは、アール・ヌーヴォー風のデザインの流行が始まって人気を落としたため、意匠や技術の改革を行ない、アール・ヌーヴォー調の作品を作り始めたそうです。

この器は7代目錦光山の代表的な作風の薩摩焼風ではなく、瑠璃釉薬に金彩の技法です。
とても精緻な幾何学文様のなかに、龍、丸に十字(薩摩の島津家の家紋?)、桜などが描かれています。
瑠璃釉は、磁器の全体に染付の釉薬をかけて藍色に染める技法で、伊万里では瑠璃釉に金彩を施したものが17世紀後半頃から作られていました。

村上和美さん主催の「デミタスカップの愉しみ」(八王子市夢美術館 2022年9月17日(土)-11月27日(日))にも、模様は多少違いますが龍と丸に十字の文様で同じ器形のものが出展されるようです。

カップ Φ52 x H49mm (取っ手含まず。計測は誤差がある場合があります。)
ソーサー Φ110 x H14mm 
カップの満水容量は約60mlです。

この瑠璃釉に金彩をのせる技法は金彩が剥がれやすいようで、瑠璃釉の伊万里焼も金彩がはがれているのをよく見ますが、この器の金彩もスレて剥がれた箇所が多いです。
割れたり、欠たりしている箇所はありません。

状態の詳細は写真をご確認ください。
カテゴリー:
商品ID:
22148
商品の状態:
やや傷や汚れあり
製作地域:
日本
発送までの日数:
3日以内
薬堂
日本の江戸から昭和初期にかけての、陶磁器、ガラス、薬のパッケージなどを中心に出品しています。
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