#薬堂

伊万里 朝顔文 そば猪口

在庫なし
江戸後期の伊万里の蕎麦猪口です。
厚手でしっかりした器で、2つ並んだ朝顔と、1つの朝顔が描かれています。
朝顔は薬草として奈良時代に唐や百済から伝来して牽牛子(けにごし)と呼ばれていました。
文化・文政年間(1804〜1830年)の頃には、元々は2、3色しかなかった朝顔に、たくさんの花の色や形や模様、葉の形ができて大ブームになったそうです。
その後も、嘉永・安政年間(1848~60年)、明治20年代から30年代と、定期的にブームが到来していたそうです。

見込みは昆虫文。寿字花と書かれていることもあります。
これだけだと昆虫にも寿の字にも見えませんが、『絵とき謎とき江戸のそば猪口(著:岸間健貧)』では、寿の字が崩れて虫の形になるまでを紹介してありました。
内側は四方襷で、高台は中心に釉薬のかかった蛇目高台です。

そば猪口は17世紀前半に向付として生まれ、18世紀後半のそば屋の大流行しとともに蕎麦つゆを入れる器として普及し、19世紀には今のようにお酒や飲み物を飲んだりするのにも使われていたそうです。
現在でも色々と使いやすい大きさと形の器です。

Φ79 x H64 mm(計測は誤差がある場合があります。)

線状に跡が付いているところ(最後の写真です)はそこだけ釉薬が厚いのか盛り上がっていますが、傷などではありません。
茶色い点(おそらく焼成時に鉄分が染み出してきたもの)、釉抜けなどありますが、
割れや欠けはなく、全体的に良い状態です。
状態の詳細は写真をご確認ください。
カテゴリー:
商品の状態:
やや傷や汚れあり
製作地域:
日本
発送までの日数:
3日以内
薬堂
日本の江戸から昭和初期にかけての、陶磁器、ガラス、薬のパッケージなどを中心に出品しています。
東京/有楽町の大江戸骨董市にもほぼ毎回出店しています。
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