#薬堂

雷と猪の目文 中華魁製造 ウランガラス コンポート

16,000 税込み
中華魁製造と銘のある、ウランガラスのコンポートです。
皿と脚が一体成形で、複雑な割り型を使って作られたプレスガラスです。
現在は手吹きガラスの方が高価ですが、当時は製作に大規模な機械が必要なプレスガラスの方が高価なものでした。

コンポートは当時は「花形高付」「菓物盛」などと呼ばれていた形で、よく果物やお菓子などを盛ったりするのに使われます。
高さがあるので食卓に乗せると存在感があって華やかだと思います。

日本独特の猪の目文様(ハートのような形)なども入っていますが、
中華魁製造という銘のことを考えると、おそらく上海租界で日本人が作らせたものかと思われます。

上海租界とは1842年の南京条約により開港した上海に設定された外国人居留地のことで、最初はイギリス、アメリカ、フランスが租界を作り、
日本の租界は日清戦争の勝利した1895年頃から、太平洋戦争に敗戦する1945年頃まで存在していました。
全盛期の上海租界は、中国でありながらヨーロッパ建築の様式の建物が並び、百貨店のショーウインドウには流行の商品が飾られ、路面電車が走り、街路灯が灯り、あらゆるモダンなものが溢れかえった「東洋のパリ」ともてはやされる街だったそうです。

ウランガラスは、ウランが原子力に利用されるようになる1940年代頃までによく作られていた、暗所で紫外線を当てると緑に発光するガラスです。
日本では戦前までに作られたものとされることが多いです。
もうほとんど新しく作られることのない希少性と、暗闇で発光する美しさで人気があるガラスです。

Φ152 x H90 mm(計測は誤差がある場合があります。)

この時代特有のプレスガラスの合わせ目があったり、時代なりの細かいスレなどはありますが、
割れや欠けもなく、全体的に良い状態です。
状態の詳細は写真をご確認ください。
カテゴリー:
商品の状態:
やや傷や汚れあり
製作地域:
アジア
発送までの日数:
3日以内
薬堂
日本の江戸から昭和初期にかけての、陶磁器、ガラス、薬のパッケージなどを中心に出品しています。
東京/有楽町の大江戸骨董市にもほぼ毎回出店しています。
古物商許可証:東京都公安委員会 第305492117689号